私たちの、コト
umunoawa(うむのわ)は日本最古の織物の一つ[しな織]と大きな関わりを持ちます。しな織は[しなの木]から樹皮をはぎ、内皮を原料にし糸を紡ぐという現代では希少な繊維文化ですが、今から1万年前の縄文時代では縄として用いられ、現代の[しな織]もその手技を汲みます。木綿が普及するまでは袋や漁網の素材として、私たちの暮らしに欠かせないものでした。
[しなの木]から紡がれる繊維は木綿が普及するまで袋や漁網の素材として、私たちの暮らしに欠かせないものでした。しかし、戦後に入りライフスタイルが山から都市へと変化することで[しな]に携わる人々が急速に減少。それにより、つくる人もつかう人も高齢化し文化継承が困難な局面を迎えています。
umunowaしな文化継承の一翼を担うために始まりました。当時は現代の少子高齢化が進む日本の超ローカルにおいて、文化継承で重要なことはその存在を多くの人々に知ってもらうことだと思い、魅力的な商品を企画し広く流通させれば全てが解決できると信じていました。
しかし、ある時それは私たちの一方的な要求(エゴ)であることに気づいたんです。
私たちが望む文化継承は、この地に住み、多くの時間を文化に触れ、愛着があるからこそ生まれるものであって、背景のない一般消費者の関心は基本的には薄いものです。
では、いったい私たちのお役目は何でしょうか?
散々悩みました。
そして、ようやく私たちが辿り着いた答えは「自然と共に生きる暮らし」を大切にし「文化が持つ壮大なチカラ」を多くの方々に伝えるということでした。
私たちの暮らしは自然と共にあり、その暮らしが果てしなくいくつも積み重なり文化が形づくられてきました。文化は人々に安堵を与え、余白をつくり、豊かさをもたらします。それが私たちの最も大切にしたいこと、伝えたいことだったんです。だからこそ私たちは、文化が持つ壮大なチカラを製品に託して届けます。
私たちは令和5年(西暦2023年)7月より、umunowa製品のご購入でいただいた売上の1.1%をしな文化継承事業の原資に充てております。事業内容としては、しなの木の植樹などの森の保全や、保育・幼稚園や小学校で[しなの花]や[しな糸]を用いたワークショップの開催などです。umunowaは購入して頂くことで誰でも文化継承事業に参加できる仕組みを構築しており、エシカルな事業にできることから一歩ずつ取り組んでいます。